コラム:ゲッツェ負傷の今、香川こそがドルトムントの鍵

攻守に貢献

Hamburger SV v Borussia Dortmund;Tomas Rincon; Shinji Kagawa
Getty Images
3チームによるブンデスリーガの白熱の首位争いは、先週末に変化を見せた。1チームを残して、勝ち点を落とす結果となったからだ。バイエルン・ミュンヘンとシャルケ、それにボルシア・メンヒェングラッドバッハは、それぞれ引き分けに終わった。だが金曜日には、極寒のニュルンベルクでドルトムントが2-0で勝利をつかんでいる。

気温は氷点下15度近くにまで落ち込み、ピッチは芝生というよりも氷のようだった。ビジターチームは序盤には苦しみ、ニュルンベルクの連続CKで自陣に張り付けにさせられた。だが11分には、香川真司がドルトムントに息を吹き返させるのに必要とされていた輝きを放つ。先制点を奪われかけたが、ティミー・シモンズのシュートをライン上でクリアしたのだ。

その直後に、この日本代表選手は中盤と前線の間でプレーをつなぎ、自身のインパクトを攻撃面で残し始める。ロベルト・レヴァンドフスキに、それぞれ違う質を示す2度のチャンスを演出した。

セバスティアン・ケールの先制点の後、後半は長いことプレーが落ち着いた。だが残り8分となったところで、香川がまたも現れ、ゴールへシュートを放った。GKラファエル・シェーファーはこれを弱々しくセーブし、弾いたところをルーカス・バリオスが楽に押し込み、2-0として試合の行方を決めた。


彼は得点こそしなかった。アシストもなかった。だが金曜日の試合で、香川はタイトルレースをするドルトムントにおける自身の価値を再認識させた。シモンズの決まりかけたゴールに対するセーブ、それに続くプレーメークが、元気のないチームに自信をもたらした。それに彼の切れ味鋭い技術に並ぶのは、チームメートのモリツ・ライトナーだけだ。バイエルンもシャルケも、ボルシアMGもあのような格を備えたボールタッチを欠いている。だからこそ、スコアレスに終わったのだ。

難しいシーズン前半戦を乗り越えて、香川は最高のタイミングで最高潮に戻った。攻撃の魔法使い、負傷のマリオ・ゲッツェが最大8週間離脱することもあり、たとえコンディションが悪くてもチームメートがチャレンジする準備ができていなくても頼れる選手を、ドルトムントは必要としている。

香川は「第2ラウンド」に入ってから、輝きを放ち続けている。金曜日には、実際にゴールを生まなくともチームを助ける新たな道を見つけ出した。だからこそドルトムントは、再び首位に立つことになったのだ。


文/クラーク・ホイットニー

著者プロフィール:1988年ニューヨーク生まれ。ボストン大学に入学し、2008年からGoal.comで働き始める。国際版でドイツを担当。ツイッター:Mr_Bundesliga


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